WCF:安価なWebEDIシステム

1次サプライヤー向けTCS EDIソリューション

TCS Web-EDIソリューション

手作業が多いサプライヤーの調達工程

自動車生産の工程において、自動車部品サプライヤー(以降、サプライヤー)への自動車メーカーからの発注は、EDIシステムを介して行われています。しかし1次サプライヤーから2次サプライヤーへの発注は、指示書を物流運搬や郵送によって送付するか、Fax送信するという運用が多く、手作業であるため、時間や人的工数が多くかかっている現状が見受けられます。

Web方式のEDIアプリケーション「Web Cross Fire」(以降、WCF)と、TCSマネージドサービスを組み合わせたTCS Web-EDIソリューションは、サプライヤー様の購買/調達業務の大幅な業務効率の向上とコスト削減を実現します。 また、低価格かつ短期間で実現できることから、既に多くのサプライヤー様にご採用いただいております。

TCS Web-EDIソリューション全体図

あるサプライヤー様事例をご紹介します。
1次サプライヤーは、調達のたびに帳票印刷した指示書を2次サプライヤーごとに仕分けし、仕分け棚へ置くという作業を繰り返しています。その後、各種方法で送付します。 2次サプライヤー側も受け取った指示書を転記するなどの作業を行っています。 1次サプライヤー、2次サプライヤー双方にとって非常に手間と時間のかかる作業であり、リードタイムも長くなっています。


サプライヤー調達作業の効率化
Web方式のEDIアプリケーションとTCSマネージドサービス

TCS Web-EDIソリューションを構成するそれぞれの機能概要をご紹介いたします。

Web-EDIアプリケーション「WCF」

1次サプライヤーの調達プロセスにそって機能や効果を説明します。

1:指示データ発行

社内システムより指示データを発行します。図では「送受信ファイル」という名称になっています。

2:2次サプライヤー向け仕分けとデータ配布

指示データを2次サプライヤーごとに仕分けします。WCFでは自動で仕分けできる機能があるので、担当者の作業は発生しません。 また、配布するデータはSVFを使用して帳票形式に変換しますので、2次サプライヤーは帳票印刷して利用できます。 2次サプライヤーごとに配布データのファイル形式を設定できることも大きな特徴です。 PC環境がない2次サプライヤーのために自動でFax送信する機能もオプションで提供しています。

3:2次サプライヤーへの指示データの連絡

仕分けが完了し配布データがセットされると、2次サプライヤーの担当者へ指示データが発行されたと電子メールで自動送信されます。

4:指示データのダウンロードとアップロード

2次サプライヤーは、自社分の指示データのみにアクセスしダウンロードします。 またダウンロードだけではなく、1次サプライヤー宛の情報(見積もり回答など)をアップロードし1次サプライヤーへ返答する機能も備えています。 これまで時間のかかっていた仕分け、データ送付、データ受け取り、の「2から4」までのプロセスがWCFでは非常に短時間で完了しますので、調達に関するリードタイムはゼロになるわけです。また、多くの人的工数がかかっていた2次サプライヤーごとの仕分けが自動化されることで手作業もゼロになります。 送付するために印刷していた指示書もデータ配布するようになりますので、ペーパーレス化を実現できるようになります。

WCFの主な機能
機能概要 詳細
標準 配信情報の設定
  • ・取引先毎に配信情報を設定
  • ・調達データ(指示・内容等)を、自動振り分けし配布
  • ・自動振り分け処理などの運用スケジュールを自由に設定可能
データのダウンロード
  • ・取引先では自社分データ(またはPDF)のみダウンロード
  • ・ダウンロード用データの作成完了を担当ユーザーへ電子メールにて自動通知
データのアップロード ・取引先の出荷実績や見積もり回答をWebから返送する機能
※管理機能の作成はカスタマイズが必要です
海外取引先向け
多国語表示機能
・最大5ヶ国語までの表示設定ができます
(導入時の標準設定は日本語です)
その他
  • ・掲示板機能
  • ・ユーザー権限の設定
  • ・FAX自動送信(オプション)
  • ・自動ダウンロード(オプション)
カスタマイズ 納期変更 親企業からの納入指示に対して要求どおりの納期に収められない場合の納期調整を行う機能
数量変更 親企業からの納入指示に対して要求どおりの納期に収められない場合の納入数調整を行う機能(分割納入にも対応)
出荷実績 取引先からの製品出荷の実績を入力し、管理する機能

※画面イメージ等の詳細につきましては、製品カタログを参照ください。PDF [2,245KB]  

WCF導入効果例

展開からお取引先様フォローまでトータルでサポートする 「TCSマネージドサービス」

TCSは、日産パートナーシステムの支援ソリューション「EX-シリーズ」によるサプライヤー企業との取引の豊富さから、自動車業界の商習慣などに熟知していることを強みとしています。また自社データセンターはJNX回線を敷設しているセンターのため、多くのサプライヤー企業にご採用いただいております。

「TCSマネージドサービス」は、購買/調達業務のWeb化における、システム管理はもとより、お取引様にたいする展開からアフターフォローまでをトータルでご支援いたします。

1 お取引様向けシステム導入展開

お取引先様へシステム導入を展開する際の、サプライヤー様の工数を削減し、サービスインを迎えるまでのお取引先様フォローの実施からサービス開始までをサプライヤー様に変わってサポートいたします。

2 システム運用

システムについては、弊社クラウド基盤をご利用いただきますので専用のハードウェアは不要となり、費用圧縮を実現します。

監視
区分 運用項目 TCS運用サービス
監視サービス リソース監視 ・対象マシンの指定したリソースの使用率を監視
サービス監視 ・対象マシンの指定したサービスの状況を監視
アラート監視 ・対象マシンの指定したアラート発生の状況を監視
ウイルス検知サービス ・ウイルス感染時のアラートメール
バックアップ完了確認 ・バックアップ完了時の報告(アラート)メール
バックアップ
項目 対象 頻度
D2Dバックアップ 各仮想マシン 1回/日
バックアップ取得の正常確認 全サーバー 1回/日
システム環境のリストア 全システム(OS,DB) ご要求時
3 アフターフォロー

お客様の情報、お問合せやその回答、各メーカーからの技術情報を蓄積し、共有された情報をベースに迅速な対応を行ないます。また、お取引先様向け窓口を設定することにより、サプライヤー様へのお問い合わせワークロードの削減、運用コストの低減を図ることが可能です。


  • Web Cross Fireは株式会社日立ハイシステム21の登録商標です。
  • 本ソリューションを輸出される場合、外国為替および外国貿易法並びに米国の輸出管理関連規則などの規制をご確認の上、必要なお手続きをお取りください。
  • なお、ご不明な場合は、弊社担当営業にお気軽にお声掛けください。※カタログの掲載内容は予告なく変更する場合があります。
  • 弊社へのお問合せ先に送られる個人情報は、本ソリューションサービスについてのみ使用します。

お問い合わせ

ページの先頭へ